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外張り断熱にデメリットはある?夏涼しく冬暖かい家をつくる、木の家のハウスメーカーの3つのこだわり
投稿日:2025.11.28

「夏は涼しく、冬は暖かい家で暮らしたい」 これから家づくりを始める方なら、誰もがそう願うはずです。そんな快適な暮らしのカギを握るのが「断熱」です。
最近、ハウスメーカーや工務店の情報を調べていると、「外張り断熱」という言葉をよく耳にしませんか? 家全体を魔法瓶のように包み込むこの工法は、性能が高いことで知られていますが、一方で「コストが高いのでは?」「デメリットはないの?」と不安に感じる方も多いようです。
そこで今回は、新築注文住宅を検討中の方に向けて、外張り断熱の基礎知識やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。 さらに、木の家専門店である私たちサイエンスホームが実践している、外張り断熱の弱点を克服するための「3つのこだわり」についてもご紹介します。
目次
- そもそも「外張り断熱」とは?充填断熱との違い
- なぜ人気?外張り断熱の3つの「メリット」
- 後悔しないために知っておくべき「デメリット」
- サイエンスホームの外張り断熱はここが違う!「3つのこだわり」
- 外張り断熱の家で、快適に暮らす
- 性能もコストも諦めない。木の家の外張り断熱を体感しよう
そもそも「外張り断熱」とは?充填断熱との違い
家全体をすっぽり包む「魔法瓶」のような工法

外張り断熱とは、柱や梁などの構造材の外側から、家全体を断熱材ですっぽりと包み込む工法のことです。 イメージとしては、家がまるごと「ダウンジャケット」を着ているような状態を想像してみてください。
一般的な「充填断熱(内断熱)」と何が違う?
日本の住宅(多くのハウスメーカーや工務店)で一般的に採用されているのは、柱と柱の間に綿のような断熱材を詰め込む「充填断熱(内断熱)」という工法です。これに対し、外張り断熱は柱の外側で熱を遮断するため、外気の影響を家の骨組み(構造体)に伝えないのが大きな特徴です。
なぜ人気?外張り断熱の3つの「メリット」
多くの高性能住宅で外張り断熱が選ばれているのには、明確な理由があります。主な3つのメリットを見ていきましょう。
メリット1. 一年中快適な「高い断熱性と気密性」

柱などの構造材で断熱材が途切れないため、家全体に隙間ができにくく、気密性が高まります。
魔法瓶のような構造になるため、夏は外の熱気を入れず、冬は室内の暖かさを逃しません。エアコン1台で家じゅうが快適になるのも夢ではありません。
メリット2. 建物を守る「結露防止」
家を長持ちさせるための大敵は「壁内結露」です。
充填断熱の場合、施工の精度によっては壁の中で温度差が生まれ、見えない部分で結露が発生し、柱を腐らせてしまうリスクがあります。
一方、外張り断熱は構造体そのものを断熱材で覆うため、壁内での温度差が起きにくく、柱を湿気や腐食から守ることができます。
メリット3. 柱を活かした空間づくりが可能
壁の中に断熱材を詰め込む必要がないため、配線スペースを確保しやすかったり、サイエンスホームの最大の特徴である「真壁づくり(柱や梁をあえて見せる工法)」のような、木の風合いを活かしたデザインが可能になります。
後悔しないために知っておくべき「デメリット」

どんなに優れた工法にも、必ず注意点はあります。検討段階で知っておくべき外張り断熱の代表的なデメリットを正直にお伝えします。
デメリット1. コストが高くなりやすい
これが一番のネックと言えるでしょう。外張り断熱には高性能なボード状の断熱材が必要であり、施工にも専門的な手間がかかります。そのため、一般的なハウスメーカーでは「オプション扱い」となり、建築費用が数十万円〜百万円単位でアップすることも珍しくありません。
デメリット2. 外壁が厚くなる
断熱材を外側に貼る分、どうしても壁全体の厚みが増します。敷地が狭い場合(狭小地)、隣家との境界線ギリギリに建てる際には、敷地の使い方がシビアになるケースがあります。
デメリット3. 湿気がこもるリスクも?
気密性が非常に高くなるということは、裏を返せば「空気が逃げにくい」ということでもあります。換気計画が不十分だと、室内の湿気が逃げ場を失い、カビやダニの原因になるリスクがあります。
サイエンスホームの外張り断熱はここが違う!「3つのこだわり」

「外張り断熱は良いけれど、コストや湿気が心配…」 そう思われた方もご安心ください。サイエンスホームでは、これらのデメリットを解消し、メリットを最大化するための「3つのこだわり」があります。
こだわり1. 【標準搭載】大手ならオプション級の性能を、追加費用なしで
一般的なハウスメーカーでは高額なオプションになりがちな外張り断熱(クランボード等)を、サイエンスホームでは「標準仕様」としています。
「良い家を建てたいけれど、予算オーバーは困る」というお客様のために、全国展開のスケールメリットと企業努力によって、追加費用なしでこの快適さを提供しています。
こだわり2. 【調湿効果】「ひのき×真壁づくり」で結露知らず
高気密な家での湿気問題を解決するのが、サイエンスホームの代名詞である「ひのきの家」です。
柱や梁を室内に出す「真壁づくり」を採用しているため、木が直接空気に触れています。木には「呼吸」する性質があり、湿度が高い時は湿気を吸い、乾燥している時は放出してくれる天然の調湿効果があります。
これにより、機械換気だけに頼ることなく、ジメジメした梅雨や冬の結露を防ぎ、サラッとした空気環境を保てます。
こだわり3. 【換気構造】空気が循環する「吹き抜け」のある間取り
外張り断熱の「魔法瓶効果」を最大限に活かすため、私たちは「大きな吹き抜け」や「建具の少ない間取り」を推奨しています。
シーリングファンなどで空気を循環させることで、1階と2階の温度差をなくし、家全体を一定の温度に保ちます。これにより、空気が淀む場所をなくし、湿気がこもるのを防ぐ換気しやすい構造を実現しています。
外張り断熱の家で、快適に暮らす
実際にサイエンスホームの外張り断熱の家で暮らす、ご家族の事例をご紹介します。
「広いと寒いのでは?」「結露は大丈夫?」といった疑問を解消する、リアルな暮らしの風景をご覧ください。
大空間でも寒くない、家族がつながる吹き抜けリビング

家中がつながる吹き抜けの空間

木の梁とシーリングファンが印象的な大空間

光が差し込む暖かい空間

青空に映えるモダンなお家
大きな吹き抜けは「寒い」というイメージをお持ちではありませんか? こちらの事例は、開放的な吹き抜けとシーリングファンが特徴です。外張り断熱の「魔法瓶効果」により、暖められた空気が逃げないため、ファンを回すことで家全体が均一な暖かさに包まれます。 真壁づくりの木の温もりも相まって、冬でも薄着でリラックスできる、そんな理想的なリビングを実現しています。
▶︎このお家の施工事例を見る
薪ストーブ×外張り断熱で叶える、冬が待ち遠しい家

リビングに存在感のある薪ストーブを設置

縦に広がる開放的な空間

家族を繋ぐ吹き抜け回廊とファン

煙突があるお家
外張り断熱の高気密・高断熱性能は、薪ストーブとの相性が抜群です。 一度部屋が暖まるとその熱を逃がさないため、少ない薪でも長時間ポカポカの状態が続きます。
梁や柱が見える真壁づくりの空間で、揺らめく炎を眺めながら過ごす夜。外の寒さを忘れてしまうほどの、贅沢で暖かい時間がここには流れています。
木が呼吸する心地よさ。結露知らずのクリーンな空間

無垢材の床と梁が印象的なLDK

開放感のある縁側

リビングダイニングを見渡せるキッチン

薪ストーブをリビングに配置して暖かい空間を演出
こちらは、外張り断熱の気密性と、ひのきの調湿効果が最大限に活かされた事例です。 家全体をすっぽり包む断熱材が外気の影響を遮断し、室内の露出した木材が湿気をコントロール。 ジメジメした結露の悩みから解放され、常にサラッとした綺麗な空気が循環しています。「深呼吸したくなる家」とは、まさにこのことです。
▶このお家の施工事例を見る
性能もコストも諦めない。木の家の外張り断熱を体感しよう
外張り断熱は、ハウスメーカーや工務店選びにおいて重要なキーワードです。 コストや湿気対策などのデメリットを理解した上で、それを上回る快適さと安心を提供できるかどうかがポイントになります。
サイエンスホーム岡崎店なら、
1. 標準搭載でコストを抑える
2. ひのきの調湿効果で湿気・結露対策
3. 真壁づくり×外張り断熱の相乗効果
これら3つのこだわりで、一年中快適な「木の家」を実現します。 「本当にそんなに快適なの?」と思われた方は、ぜひお近くのモデルハウスでその空気感をご体感ください。
まずは、詳しい性能や間取りのアイデアが詰まった資料をチェックしてみてくださいね。






